『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方 (集英社新書)』
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◆内容紹介◆
世界の16の国と地域で翻訳刊行されるなど、いまや古典となった『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書)から10年。
だが、ある時、『漫画術』を読んで漫画家になった人もいるとしたら、「もうちょっと深い話も伝えておかなければならないのではないか」と、荒木は考えた。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズをはじめとした荒木作品に登場する名悪役たちの魅力とリアリティはどのように生まれるのか?
漫画の王道を歩み続けるために必要なことは?
いまだ語られなかった、漫画家・荒木飛呂彦の「企業秘密」を掘り下げた、新・漫画術。
◆目次◆
第1章 漫画の「基本四大構造」を復習&さらに深掘りする
第2章 超重要! 悪役の作り方の基本
コラム 『ジョジョ』歴代敵キャラについて
「悪役の作り方」実践編 その1 岸辺露伴の担当編集者・泉京香の作り方
「悪役の作り方」実践編 その2 一から悪役を作ってみる
第3章 漫画の王道を歩み続けるために
番外編 『The JOJOLands』第1話とコマ割りについて
ほか、ディオ、吉良吉影、ヴァレンタイン大統領の身上調査書も公開!
◆著者略歴◆
荒木飛呂彦 (あらき ひろひこ)
1960年、宮城県仙台市生まれ。
漫画家。
1980年に『武装ポーカー』で「週刊少年ジャンプ・第20回手塚賞」に準入選しデビュー。
代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
他に『荒木飛呂彦の漫画術』『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』(集英社新書)など著書多数。
海外有名ブランドとのコラボレーション企画、国内外での原画展など精力的な活動を展開している。
どれも「いいな」と思える複数のアイディアをひとつに絞るときの判断基準は、「基本四大構造」の「キャラクター」と「テーマ」に沿っているかどうか、というところになります。残りのアイディアは勇気を出して切り捨て、「貯金」するようなつもりでとっておきます。本当に「いいアイディア」なら、何かのときにきっと役に立つはずです。
その時代の空気を感じながら、設定やキャラクターを考えている描写があちらこちらに出てくる。
特に初代担当編集者からは「好きなことはやろう。だけど、読者が楽しめないような独りよがりの漫画はいけないよ」ということを徹底的に叩き込まれました。
「最近ウケてないから、テコ入れで世間でヒットしている○○みたいなキャラクターを入れなきゃ」と気持ちが揺れたり、編集者から「もっと売れ線を狙え」と言われたりしたら、「それは今描こうとしている漫画にハマるのかな」と検討してみることをお薦めします。
不思議なことに、僕に「節税とか、どうしているんですか?」と聞いてきた漫画家たちがその後、ヒットが続かなかったというのは、何かを暗示しているような気がしてしまいます。
まず押さえておかないといけないのは、描こうとしている漫画に何ページ使えるのか、ということです。たとえば一回分が一五ページだとしたら、どれくらいのコマが入れられるのかということを把握しておかないといけません。